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2020.11.05#家づくりコラム

照明でお部屋と気分にメリハリを

こんにちは! マイスター品質の《藤代工務店》広報チームです!

谷崎潤一郎の『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』というエッセイがあります。日本の建築物の特徴などから、日本人の感性について考察した作品で、国内外の知識人や映画人、そして建築家にも多くの影響を与えたとされています。

タイトルのとおり、陰(かげ)の魅力を語った本です。光があたらない所、目立たない所にこそ、日本人の美意識の特徴秘密がある、という主旨の主張が展開されます。西洋と日本の文化の対比が、とてもわかりやすくおもしろいです。

障子、床の間、軒など、日本の建築に関わる陰影の考察が中心ですが、その本質は何かといえば、陰を楽しめるのは日本人独特の美意識ということ。四季や自然の風光などから生まれる、日常の変化を楽しむ感性の豊かさを訴えています。

確かに夜、部屋の隅々まで陰なく明るい部屋よりも、ほの暗い場所があった方が気持ちが落ち着いて過ごしやすかったり、空間の中にメリハリがあった方が飽きがこなかったり、現代人にとってもそんな感覚は共有できそうです。

照明計画にあたって多くの方は、自分のライフスタイルや好みにあった照明を無意識に考えているのだと思いますが、《均一な明るさではなく、お部屋にメリハリをつくる照明》ということを意識して、評価軸に加えてみてはいかがでしょうか。

テーブルの上は、お料理が美味しく見えるように昼間の光の色で照度は高く、お部屋の隅などは自然の時間帯に合わせて暗くなる、そんなイメージでしょうか。やはり、眠りにつく前のひとときは、ほどよい暗さの中にいた方が気持ちも落ち着き、眠気もやってくるのだと思います。

 

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