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2020.02.27#家づくりコラム

建築コラム:昭和の洋間の原点・旧岩崎邸庭園

こんにちは! マイスター品質の《藤代工務店》広報チームです!

東京上野は不忍池から、徒歩5分の位置にあるのが、旧岩崎邸庭園です。三菱財閥岩崎家の本邸だった建物と庭園を公園として整備。洋館・大広間・ビリヤード室(1896年竣工)が歴史的建造物として国の重要文化財に指定されています。

建築ファンの間で有名なこの洋館は、日本の洋風住宅のモデルともいわれています。一説によると、昭和の時代の庶民の定番だった、ソファー、サイドテーブル、サイドボードの三点セットが揃った洋間のルーツになっているのだとか。

鹿鳴館の建築で有名なジョサイア・コンドルというイギリスの建築家が設計し、日本の大工さんが建設したそうです。洋館には、ジャコビアン様式の装飾が随所に施されているほか、ビクトリアン・ゴシック風やイスラム風のモチーフも採り入れられています。さらに、洋館の南側には、列柱が並ぶコロニアル様式のベランダがあり、さまざまな建築様式がバランスをとりながら混在しています。

当時の日本を代表する資産家をお施主さんにして、はりきって豪華な装飾を施したような印象です。それでも、併設された書院造の和館とのバランスが、世界の住宅史において稀有な建築だと高く評価されているようです。建築に限らず、音楽でもファッションでも、さまざまな要素を一緒に取り入れようとすると、センスが問われるのは同様ですね。

時代とともに流行は変わり、人の価値観も変化していきます。それでも過去の遺産を見て学ぶこと、刺激を得ることには一定の価値があると感じます。また定期的に、歴史建築を訪ねた感想など、アップしてみたいと思います。

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